電技解釈第158条・第164条。合成樹脂管の支持点間は1.5m以下、ケーブルは2m以下。金属管の支持点間は第159条の本文にない。

合成樹脂管は1.5m、ケーブルは2m。支持点間は工事ごとに違う

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この記事は電技解釈の合成樹脂管工事(第158条)、ケーブル工事(第164条)、金属ダクト工事(第162条)、ライティングダクト工事(第165条)などの、本文にある支持点間を比べます。金属管工事(第159条)の支持点間は本文にありません。施工の判断は、条文の本文を確認してください。

この記事でわかること


  • 合成樹脂管は 1.5m 以下、ケーブルは 2m 以下(接触防護の垂直は 6m)、金属ダクトは 3m 以下。ライティングダクトは 2m 以下
  • 金属管の支持点間は第159条の本文にない。PF管 1m は内線規程
  • ダクトの 6m とケーブルの 6m は条件が違う。管内に接続点を設けない

こんな人におすすめ


  • 第二種の筆記で、支持点間の一覧を確認したい
  • 金属管の 2m が解釈の本文か、内線規程か分けたい
  • 合成樹脂管の 1.5m とケーブルの 2m を取り違えたくない

はじめに

低圧屋内配線の支持点間は、工事の種類で数字が違います。合成樹脂管は 1.5m 以下、ケーブルは 2m 以下(接触防護の垂直は 6m 以下)、金属ダクトは 3m 以下です。根拠は電技解釈第158条、第164条、第162条です。

金属管工事の支持点間は、第159条の本文にありません。内線規程の 2m や、PF管の 1m を、解釈の答えにしないでください。

ライティングダクトは第165条で 2m 以下、ショウウィンドー内のコード等は第172条で留め具 1m 以下です。

第二種電気工事士の筆記でも、同じ数字が工事名と組で並びます。この記事では、解釈の本文にある支持点間を比べます。

工事ごとの支持点間

想定シーン: 低圧屋内配線の管・ダクト・ケーブルで、支持点間の距離を決める

起点は工事の種類です。電技解釈第158条第3項第三号は、合成樹脂管の支持点間の距離を 1.5m 以下とし、かつ、その支持点は、管端、管とボックスとの接続点及び管相互の接続点のそれぞれの近くの箇所に設けること、とします。

電技解釈第164条第1項第三号は、電線を造営材の下面又は側面に沿って取り付ける場合の支持点間の距離を、ケーブルにあっては 2m 以下(接触防護措置を施した場所において垂直に取り付ける場合は 6m 以下)、キャブタイヤケーブルにあっては 1m 以下とします。

電技解釈第162条第3項第二号は、金属ダクトを造営材に取り付ける場合の支持点間の距離を 3m 以下(取扱者以外の者が出入りできないように措置した場所において垂直に取り付ける場合は 6m 以下)とします。

解釈の本文にある支持点間
工事解釈の支持点間出典試験で混ざるもの
合成樹脂管1.5m 以下第158条3項三号PF管 1m(内線規程)
ケーブル(下面又は側面)2m 以下第164条1項三号上面にも 2m としない
ケーブル(接触防護の垂直)6m 以下同号8m は誤り
キャブタイヤケーブル1m 以下同号ケーブルの 2m と混ぜない
金属ダクト3m 以下(条件付き垂直 6m)第162条3項二号「垂直なら常に 6m」
ライティングダクト2m 以下第165条3項四号金属ダクトの 3m
ショウウィンドーのコード等留め具 1m 以下第172条1項四号ケーブルの 1m と混ぜない
金属管本文にない第159条内線規程の 2m

ライティングダクト工事の支持点間は、電技解釈第165条第3項第四号で 2m 以下です。ショウウィンドー又はショウケース内のコード等は、第172条第1項第四号で、留め具の間隔を 1m 以下とします。第159条(金属管工事)の本文には、支持点間の距離は書いてありません。

金属管の 2m や PF管の 1m は、内線規程です。合成樹脂管の 1.5m やケーブルの 2m を、金属管に当てはめないでください。第159条の本文にない数字は、この記事の答えにしません。

この工事の支持点間は

想定シーン: 合成樹脂管工事で低圧屋内配線を施設する。管の支持点間の距離の上限はいくらでしょうか?

この問題で見るもの

工事
合成樹脂管工事です。条は第158条です。
支持点間
管の支持点と支持点の間の距離です。この問題で求める値です。
  1. まず、工事の種類を確認する

    合成樹脂管工事なので、第158条です。ケーブル工事の 2m でも、金属ダクト工事の 3m でもありません。

    金属管工事なら、第159条の本文に支持点間の距離はありません。この問題は合成樹脂管なので、第三号があります。

  2. 第158条第三号を当てはめる

    第158条第3項第三号は、管の支持点間の距離を 1.5m 以下とします。

    合成樹脂管の支持点間の距離 = 1.5m 以下

    この管の支持点間の上限は 1.5m です。

  3. 管端・ボックス近くにも支持点を設ける

    支持点は、管端、管とボックスとの接続点及び管相互の接続点のそれぞれの近くにも設けます。間隔だけ満たせば足りる、ではありません。

工事ごとの上限
工事支持点間の上限
合成樹脂管工事1.5m
ケーブル(下面又は側面)2m
ケーブル(接触防護の垂直)6m
キャブタイヤケーブル1m
金属ダクト(造営材に取り付ける)3m
ライティングダクト2m
ショウウィンドーのコード等1m
金属管工事第159条の本文にない

色の列がこの問題(合成樹脂管)です。同じ 6m でも、ケーブルは接触防護を施した垂直、金属ダクトは取扱者以外の者が出入りできないように措置した場所の垂直で、条件が違います。

よくある勘違い

次の3つは筆記試験でも現場施工でもよく間違えてしまう注意ポイントです。

  • 内線規程の 2m や 1m を、解釈の答えにしない

    第159条(金属管工事)の本文には、支持点間の距離は書いてありません。合成樹脂管の 1.5m でも、ケーブルの 2m でもありません。

    PF管・CD管の 1m 以下も、内線規程の推奨です。第158条第3項第三号は 1.5m 以下で、合成樹脂製可とう管及びCD管を除く、とは書いてありません。

    金属管でよく出る数字は、管の厚さです。コンクリートに埋め込むものは 1.2mm 以上、それ以外は原則 1mm 以上、継手のない長さ 4m 以下のものを乾燥した展開した場所に施設する場合は 0.5mm 以上です。

  • 管内の接続点を、ダクトの例外と混ぜない

    合成樹脂管内、金属管内、金属可とう電線管内では、電線に接続点を設けません。

    金属ダクト内では、電線を分岐する場合においてその接続点が容易に点検できるときは、接続点を設けられます。線ぴ内も、2種金属製線ぴで分岐する場合など、第161条第1項第二号の条件を満たすときは例外があります。管の禁止を、ダクトに伸ばさないでください。

  • 接地の省略を、どの工事にも 4m としない

    金属管工事で、使用電圧 300V 以下のとき、管の長さが 4m 以下のものを乾燥した場所に施設する場合は、D種接地工事を省略できます。ケーブル工事の防護装置の金属製部分にも、似たただし書があります。

    金属ダクト工事の第162条第3項第七号・第八号には、この 4m のただし書がありません。300V 以下なら D種、300V を超えるなら C種です。接触防護措置を施すときは、300V 超でも D種によることができます。

例外の工事

主表は、低圧屋内配線の管・ダクト・ケーブルの支持点間です。ネオン放電灯の管灯回路は、別の条の支持点間です。

支持点間の例外
内容該当条本文の数字
ネオン放電灯の管灯回路第186条電線の支持点間 1m 以下。ガラス管の支持点間 0.5m 以下

電技解釈第186条第1項第五号ハは、管灯回路の使用電圧が 1,000V 以下のとき、電線の支持点間の距離を 1m 以下とします。ガラス管に収めるときは、同項第六号ロで、ガラス管の支持点間の距離を 0.5m 以下とします。

よくある質問

Q合成樹脂管の支持点間の距離は?

電技解釈第158条第3項第三号では、管の支持点間の距離は 1.5m 以下です。支持点は、管端、管とボックスとの接続点及び管相互の接続点のそれぞれの近くの箇所に設けます。

Qケーブルの支持点間の距離は?

電技解釈第164条第1項第三号では、造営材の下面又は側面に沿って取り付けるとき、ケーブルは 2m 以下、キャブタイヤケーブルは 1m 以下です。接触防護措置を施した場所において垂直に取り付けるケーブルは、6m 以下です。

Q金属管の支持点間も 1.5m か、2m か?

第159条(金属管工事)の本文には、支持点間の距離は書いてありません。合成樹脂管の 1.5m でも、ケーブルの 2m でもありません。金属管で問われる数字は、管の厚さ(コンクリートに埋め込むものは 1.2mm 以上など)や、接地を省略できる長さです。

QPF管・CD管の支持点間は 1m か?

第158条第3項第三号は、管の支持点間の距離を 1.5m 以下としており、合成樹脂製可とう管及びCD管を除く、とは書いてありません。厚さの 2mm だけが、合成樹脂製可とう管及びCD管を除いています。1m 以下は内線規程の推奨であり、解釈の本文の答えではありません。

Q金属ダクトの 6m は、ケーブルの 6m と同じ条件か?

違います。ケーブルは、造営材の下面又は側面に沿って取り付ける場合で、接触防護措置を施した場所において垂直に取り付けるときです(第164条第1項第三号)。金属ダクトは、造営材に取り付ける場合で、取扱者以外の者が出入りできないように措置した場所において垂直に取り付けるときです(第162条第3項第二号)。

Qライティングダクトの支持点間は?

電技解釈第165条第3項第四号では、ダクトの支持点間の距離は 2m 以下です。金属ダクト工事の 3m ではありません。

Qケーブルを上面に付けるときの間隔は?

第164条第1項第三号は、造営材の下面又は側面に沿って取り付ける場合です。上面に施設する場合や、造営材に沿わせない場合の支持点間は、本文に書いてありません。

Q金属管の接地を省略できるのは?

使用電圧が 300V 以下のとき、管の長さが 4m 以下のものを乾燥した場所に施設する場合など、第159条第3項第四号のただし書に当たるときです。8m 以下で簡易接触防護措置を施すとき、又は乾燥した場所に施設するときは、直流 300V 又は交流対地電圧 150V 以下の場合です。金属ダクト工事の本文には、この 4m のただし書はありません。

おわりに

合成樹脂管は 1.5m 以下、ケーブルは 2m 以下(接触防護の垂直は 6m 以下)、金属ダクトは 3m 以下、ライティングダクトは 2m 以下です。金属管の支持点間の距離は、第159条の本文にありません。管内には接続点を設けません。

まずは、問題文の工事の種類を見て、その条の数字を当てはめると理解が深まります。

NeuroQuest では、第二種電気工事士の記事と過去問を、電技解釈を根拠にしてお届けします。幹線の太さも、あわせてご覧ください。

この記事を書いた人

第3種電気主任技術者 · 第1種電気工事士 · 第2種電気工事士 · 二級電気施工管理技士 · 二級土木施工管理技士 · 測量士補

電力設備の保全・施工管理を経て、このガイドを書いています。 経歴はこちら