海上を飛行する無人航空機のシルエット

無人航空機の学科試験に公式の過去問がない理由

無人航空機操縦者技能証明の学科試験はCBT方式(コンピュータでの受験)のため、決まった1回分の問題用紙という形の「過去問」がそもそも存在しません。国交省が公開しているのはサンプル問題のみで、一等3問・二等4問です。

出題の形式を掴むには十分ですが、演習量としては足りません。対策の本丸は教則の通読です。

公開されているのは、サンプル7問だけです。

サンプル問題(公開)

7

一等3問・二等4

本番の学科試験

70問50問

一等・二等それぞれの出題数

サンプル問題の中身

技能証明のページに、一等・二等それぞれのサンプル問題が掲載されています。題材は次のとおりです。

一等3問)

  • 定常旋回の旋回半径の計算
  • フレネルゾーン半径の計算
  • 運航形態を示したリスク評価

二等4問)

  • 許可・承認が不要な飛行
  • 夜間飛行で機体に求められる装備
  • 操縦者に課せられる義務
  • 気象が飛行に及ぼす影響

一等は3問すべてが計算とリスク評価です。計算問題には「CBT試験の画面上に表示される電卓機能を使用することが可能(電卓の持込は不可)」という注記が付いています。

国交省:学科サンプル問題

参照している版が古い

一等のサンプル問題には各問に(参照)が付いていますが、参照先は第2版の節番号です。学科試験が準拠する版は、そこから3世代進んでいます。

初版

令和4年9月5日

第2版

令和4年11月2日

サンプル問題の参照先

第3版

令和5年4月13日

第4版

令和7年2月1日

第5版

令和8年7月7日

学科試験が準拠する版

版の履歴は国交省の変更履歴に基づきます。学科試験が第5版に準拠するのは2026年7月14日からです。

形式はサンプルで掴み、内容は第5版の教則で確認する。この2つを分けて考えるのが安全です。

第5版を読む

市販・独自演習との違い

市販問題集やスクール独自の演習は、教則を踏まえた練習用です。CBTの実問そのものではありません。演習量を積むなら、教則の通読と並行して反復できる場を用意しておくのが安全です。

夕空を飛行する白い無人航空機