安全施工技術指針

第5章第2節(土留・支保工)

土木工事安全施工技術指針

掲載版 令和8年3月このページ 

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第2節 土留・支保工
1. 一般事項
(1)掘削作業を行う場合は,掘削箇所並びにその周囲の状況を考慮し,掘削の深さ,土質,地下水位,作用する土圧等を十分に検討したうえで,必要に応じて土圧計等の計測機器の設置を含め土留・支保工の安全管理計画をたて,これを実施すること。
根拠: 安衛則353
(2)切土面に,その箇所の土質に見合った勾配を保って掘削すること。
根拠: 安衛則356,357
(3)土留・支保工は,変形や位置ずれにより,安全性が損なわれないよう十分注意するとともに,十分な強度を有するものとすること。
(4)土留・矢板は,根入れ,応力,変位に対して安全である他,土質に応じてボイリング,ヒービングの検討を行い,安全であることを確認すること。
根拠: 安衛則369
2. 施工時の安全管理
(1)土留・支保工の施工にあたっては,土留・支保工の設計条件を十分理解した者が施工管理にあたること。
(2)土留・支保工は,施工計画に沿って所定の部材の取付けが完了しないうちは,次の段階の掘削を行わないこと。
(3)道路において,杭,鋼矢板等を打込むため,これに先行して布掘り又はつぼ掘りを行う場合,その作業範囲又は深さは,杭,鋼矢板等の打込む作業の範囲にとどめ,打設後は速やかに埋戻し,念入りに締固めて従前の機能を維持し得るよう表面を仕上げておくこと。
根拠: 公災防(土)50
(4)土留板は,掘削後すみやかに掘削面との間に隙間のないようにはめ込むこと。隙間が出来た時は,裏込め,くさび等で隙間の無いように固定すること。
(5)土留工を施してある間は,点検員を配置して定期的に点検を行い,土留用部材の変形,緊結部のゆるみ,地下水位や周辺地盤の変化等の異常が発見された場合は,直ちに作業員全員を必ず避難させるとともに,事故防止対策に万全を期したのちでなければ,次の段階の施工は行わないこと。
(6)必要に応じて測定計器を使用し,土留工に作用する土圧,変位を測定すること。
(7)定期的に地下水位,地盤の変化を観測,記録し,地盤の隆起,沈下等の異常が発生した時は,埋設物管理者等に連絡して保全の措置を講じるとともに,他関係者に報告すること。
3. 土留・支保工の組立て
根拠: 安衛則370
土留・支保工の組立ては,あらかじめ計画された順序に基づいて行うこと。なお,計画された組立図と異なる施工を行う場合は,入念なチェックを行い,その理由等を整理し,記録しておくこと。
4. 材料
根拠: 安衛則368
土留・支保工の材料は,ひび割れ変形又は腐れのない良質なものとし,事前に十分点検確認を行うこと。
5. 点検者の指名
根拠: 安衛則373
(1)新たな施工段階に進む前には,必要部材が定められた位置に安全に取り付けられていることを確認した後に作業を開始すること。
(2)作業中は,指名された点検者が常時点検を行い,異常を認めた時は直ちに作業員全員を避難させ,責任者に連絡し,必要な措置を講じること。
6. 部材の取付け
(1)腹起し及び切梁は溶接,ボルト,かすがい,鉄線等で堅固に取付けること。
根拠: 安衛則371
(2)圧縮材(火打ちを除く)の継手は突合せ継手とし,部材全体が一つの直線となるようにすること。木材を圧縮材として用いる場合は,2 個以上の添え物を用いて真すぐに継ぐこと。
根拠: 安衛則371
7. 材料の上げ下ろし
根拠: 安衛則372
切梁等の材料,器具又は工具の上げ下ろし時は,吊り綱,吊り袋等を使用すること。
8. 異常気象時の点検
根拠: 安衛則373
次の場合は,すみやかに点検を行い,安全を確認した後に作業を再開すること。
① 震度4以上の地震が発生したとき
② 大雨等により,盛土又は地山が軟弱化するおそれがあるとき。
9. 日常点検・観測
根拠: 安衛則373
(1)土留・支保工は,特に次の事項について点検すること。
① 矢板,背板,腹起し,切梁等の部材のきしみ,ふくらみ及び損傷の有無
② 切梁の緊圧の度合
③ 部材相互の接続部及び継手部のゆるみの状態
④ 矢板,背板等の背面の空隙の状態
(2)必要に応じて安全のための管理基準を定め,変位等を観測し記録すること。
10. 土砂及び器材等の置き方
土留め支保工の肩の部分に掘り出した土砂又は器材等を置く場合には,落下しないように措置を講ずること。
11. グランドアンカー工の留意事項
施工にあたっては,あらかじめ設計された土留工前面の掘削深さと土留工の天端高さ,根入れ深さ及びグランドアンカー工の位置並びに土質構成等に関する設計条件等を掌握し,施工中の状況が,これらの設計条件と合致していることを確認しつつ施工すること。

このページを整えている人

第3種電気主任技術者 · 第1種電気工事士 · 第2種電気工事士 他

電力設備の保全・施工管理・建設DX/AIの経験を活かして、安全施工技術指針のデータベースを整えています。 経歴はこちら

公式資料該当頁: p.40–42

出典: 「土木工事安全施工技術指針」(国土交通省)(https://www.mlit.go.jp/tec/tec_tk_000052.html )を加工して作成

※ 本ページは公式資料そのものではありません。