無人航空機の飛行の安全に関する教則

4.5.3(GNSS)

無人航空機の飛行の安全に関する教則(令和8年7月7日公布 第5版)

国土交通省の公表資料に基づく表示(非公式) · 学科試験適用 2026-07-14

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(1) GNSS

GPS(Global Positioning System)は、アメリカ国防総省が、航空機等の航法支援用として開発したシステムである。GPS に加え、ロシアのGLONASS、欧州のGalileo、日本の準天頂衛星QZSS等を総称してGNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)と言う。
GNSS は最低4 個以上の人工衛星からの信号を同時に受信することでその位置を計算することができる。機体に取り付けられた受信機により最低4基以上の人工衛星からの距離を同時に知ることにより、機体の位置を特定している。なお、安定飛行のためには、より多くの人工衛星から信号を受信することが望ましい。

(2) GNSS とRTK の精度

GPS 測位での受信機1 台の単独測位の精度は数十m の精度である。測位方式として固定局と移動局の2つの受信機を使用するRTK(Real Time Kinematic)やDGPS(Differential GlobalPositioning System)などの技術が確立され、これらの測位方式は数cm~数m レベルの精度の高い測位が可能である。

(3) GNSS を使用した飛行における注意事項

自動操縦では手動操作よりも高精度なGNSS 測位が必要である。自動操縦のためにあらかじめ地図上で設定したWay Point はGNSS の測位精度の影響を受けるため、精度が悪化した場合は実際の飛行経路の誤差が大きくなる。
GNSS の測位精度に影響を及ぼすものとしては、GNSS 衛星の時計の精度、捕捉しているGNSS衛星の数、障害物などによるマルチパス、受信環境のノイズなどが挙げられる。受信機は、周囲の地形や障害物の状況を考慮して設置する必要がある。一般的に位置精度は、水平方向に比べ高度方向の誤差が大きくなる。